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フセイン死刑への考察
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 本日、30日、以前より死刑が確定していた、イラクフセイン大統領の刑が執行されたようです。

フセイン大統領の死刑執行

 【カイロ=村上大介】イラクフセイン大統領(69)に対し、30日午前6時(日本時間同日正午)前、絞首刑による死刑が執行された。AP通信によると、イラク国営テレビは同日、「犯罪者フセインは絞首刑に処された」と伝えた。4半世紀にわたってイラクを強権政治で支配、統治してきたフセイン大統領は、イラク戦争後の米軍による拘束から3年を経て、“犯罪者”として69年の生涯を終えた。処刑場所などは、いまのところ明らかにされていない。

 イラク国営テレビは、また、フセイン大統領の義弟2人も処刑されたとするとともに、「サダムの処刑は、イラクの歴史の暗い時代に終止符を打った」と伝えた。同テレビは処刑の模様を撮影したとしており、処刑には米軍関係者や聖職者などが立ち会ったという。

 ただ、フセイン元大統領の死刑執行で、事実上の内戦状態ともいえるイラクの治安情勢は今後、さらに不安定化する可能性もある。エジプトやサウジアラビアなどの周辺のスンニ派アラブ諸国などでは、死刑執行で、イラク国内の宗派抗争やスンニ派過激派のテロが起こるとの懸念が広がっている。

 フセイン元大統領は1937年、イラク北部のティクリート生まれ、79年7月に大統領に就任した。イラン・イラク戦争(80-88年)を経て、90年には隣国のクウェートに侵攻、湾岸戦争(91年)で米軍を中心とする多国籍軍と戦った。イラク戦争後、イラク国内に潜伏していたが、2003年12月、米軍により発見、拘束された。

 04年7月に特別法廷により戦争犯罪容疑で告発されたフセイン元大統領は、1982年にイスラム教シーア派住民ら148人を虐殺した罪で起訴され、今年11月5日、1審で旧政権幹部2人とともに死刑判決を受けた。同元大統領は控訴したが、26日にイラク高等法廷で、棄却され死刑が確定。同法廷は30日以内の判決実施を表明していた。

(2006年12月30日 産経新聞)


 記事中で、記者は、フセイン元大統領の死刑執行により、今後、イラクの治安が悪化する可能性があると懸念される、としていますが、可能性が懸念されるなどといったレベルでは無く、この死刑執行により、確実にイラクの治安は悪化の一途を辿り、最悪の場合、中東全域に及ぶ戦争が起こる可能性すらあり得ると言えるでしょう。

 確かに、フセイン元大統領が、クルド人やシーア派の人間を弾圧、虐殺していた事は事実であり、彼に罪が無いなどとは言えないものですが、侵略者である米国主導の下、クルド人やシーア派住民の手により、スンニ派のカリスマである彼を裁き、刑を執行するような事をすれば、どのような事態に至る危険性があるかなど、考えるまでも無く分かりそうな事柄だと言えます。

 分かり切っていた事を、もう一度確認するならば、米国、ブッシュ政権によるイラク戦争の目的は、イラクがアルカイーダと繋がっていた事などでは勿論無く(フセインとアルカイーダは、以前より犬猿の仲)、大量破壊兵器をイラクが隠し持っていたからなどでも無く(そんな物持っていたら、国連の査察を受け入れる訳が無い)、中東の民主化、安定の為でも無く、石油資源という強力な武器を掲げ、ドル覇権を打ち倒そうとしていた中東の強国イラクを潰し、米国の一極支配を安定させる為。

 そして、今後、再び、そのような人間が現れたりせぬよう、中東諸国が一丸となる事が無いよう、中東を混乱の極地に導く為、敢えて、普通に考えれば失策としか思えない統治政策を続け醜態を晒すフリをしている。

 確かに、一般的に失敗と見られているイラク統治政策の為に、多数の米軍兵士の命が失われ、それにより、ブッシュ政権、共和党の支持率が下がって来ている事は事実ですが、もし仮に、イラクによる石油売買のユーロ建て決済が成立すれば、共和党どころか米国の覇権そのものが揺らいでしまうのですから、「ナショナリスト」ならばどちらを選択するかなど、考えるまでもありません。

 唯一、これによりマイナスに働く事は、もう一方の中東の強国イラン、フセイン元大統領と同じように、石油売買の決済をユーロ建てにしようとしているイランが攻め難くなる事ですが、これを放置すれば、早晩、米国のドル覇権が没落してしまう事が確実である以上、政権が民主党に移ろうとも、必ずやイラン攻撃は行うであろうと考えられます。

 勿論、民主党政権である方が、共和党政権であるよりかは、戦争を回避出来る可能性が高い事は間違いありませんが、事の原因であるイランが、ユーロ建てによる石油売買を諦めるとならない限りは、結果は同じだろうと考えられるものです。

 イラク戦争の経緯を見れば分かるように、攻める為の口実などは、幾らでも作り出す事が可能と言えるものであり、また、英国、そしてイスラエルも、その為の情報操作に、幾らでも協力するだろうと考えられるでしょう。

 この先、情勢がどのように発展していくかは、極めて不明ではありますが、中東に大混乱を巻き起こし、勢力の均衡による間接的な統治というシーパワー勢力の戦略が成功しない限り、米国の覇権が揺らぐであろう事だけは確実であり、波乱無しに中東問題が解決される可能性は、極めて低いと言わざるを得ません。

 親米派諸氏の、対米追従が最も日本の国益に適うとの弁は結構なのですが、その場合、我々日本も、この中東大戦争に深く関与せざるを得なくなるという事を、少しは考慮に入れているのでしょうか。

 無論、今夏の米国によるイラク統治が単なる失敗で、民主党に政権交代した事により、中東での戦争に終止符が打たれるという可能性も無いとは言えませんが、どうにも、そうなる可能性は低く思えてならないものです。

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南京の真実

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ええ、浪人様の察するとおりでしょう。
これは挑発です。

フセインを殉教者に仕立て上げ、更に酷い何等かの事件を起こし、イスラム圏の最後の敵対的な強国イランを潰し、そしてヒズボラに支援を繰り返していたシリアも軍門に下らせるか潰すと言う段取りでしょう。

江田島孔明先生は前から言っておられます。

イランやイラクを支配しようとするならば、住民を皆殺しにするしか本来的に方法は無い。
モンゴル軍は抵抗した都市は破壊し、住民は虐殺した。
それが広大な版図を有する帝国の常套手段なのだ・・・と。

私もそれが正しいと思っています。人道的云々ではなく、支配の意図が明確であるならば、それ以外の選択肢は無い・・・と言う事です。
今後の推移は更に醜悪で残虐な方向に向かう可能性大です・・・。
2006/12/30(土) | URL | 三輪耀山 #X.Av9vec[ 編集]
やはり、三輪さんも、そのように考えられますか。

江田島孔明先生は、ただこれだけでは無く、更にその先まで予見しながら、書かれておられるように感じられます。

何れにしても、余り明るい未来では無さそうですが...

>イランやイラクを支配しようとするならば、住民を皆殺しにするしか本来的に方法は無い。
モンゴル軍は抵抗した都市は破壊し、住民は虐殺した。
それが広大な版図を有する帝国の常套手段なのだ

この部分に関しては、私も残念ながら、その通りなのだろうと思います。

同時に、侵略という行為を行いながら、中途半端に人道的云々に拘る事は、却って被支配地域の住民、の尊厳を壊し、誇りを奪い、負の連鎖による絶望の世界へと誘う事となり、人道なるものを破壊する結果に繋がるようにも思います。

まあ、現在の米国は、人道に配慮して、そのような統治政策を行っている訳では無く、その後のイラン、そして中東全域の事も考慮に入れた上で、故意的にそのような状態を生み出しているのだろうと思いますが...

何れにしても、今の流れのままでは、三輪さんが仰るような「醜悪で残虐な方向」に進む事は、恐らく間違いないのでしょうね。
2006/12/30(土) | URL | 浪人 #-[ 編集]
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以下の首相コメントにもあるが「国際社会」って言い方に気をつけないといけない。「国際社会」=「アメリカ合衆国」ではないはずなのに。国連決議を無視した派兵なのに、なんで「国際社会」と言えるのか僕には納得がいかない。イラクの混乱を収拾できないままに元大統領の死
2006/12/30(土) | 50代オヤジの独言